うつ病

 

うつ病は、一般的にはストレス等が原因でセロトニンを含むアミノ酸が不足し、脳の活性が落ちている「うつ状態」が固定したものです。

他、BDNF低下による海馬萎縮や背外側前頭前野(DLPFC)等の前頭葉の血流低下といった特徴を認めます。

基本的には、やる気が起きず、気分が沈む、悲観的な思考しか出来ない等の症状が出現します。

以下がうつ病の診断基準です。

以下の症状のうち少なくとも一つが存在する。

1.抑うつ気分

2.興味または喜びの喪失

さらに、以下の症状を併せて、合計で5つ以上が認められる。

3.食欲減退または増加、体重減少または増加(5%)

4.不眠または過眠

5.焦燥または制止

6.易疲労感または気力減退

7.無価値感または過剰(不適切)な罪責感

8.思考力や集中力の減退または決断困難

9.死についての反復思考、自殺念慮、自殺企図

  1.  
  2. ・・・上記症状がほとんど1日中、ほとんど毎日あり2週間にわたっている症状のために著しい苦痛または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能障害を引き起こしている。これらの症状は一般身体疾患や物質依存(薬物またはアルコールなど)では説明できない。

問題は、うつ状態が二週間持続しているか、逆に気分が上がりすぎる時期(・・・軽躁は4日躁は1週間の持続が必要)はなかったか、外的要因や環境要因との関係性はどうであるか、等詳しく精査をしないと正確な診断は出来ません。

適応障害との鑑別もしばしば問題になります。ただ、ストレスが原因で「うつ状態」を呈した場合、うつ病の診断基準を満たしている場合は適応障害とは診断せず、うつ病診断を優先します。その事は「適応障害の診断基準」の構成要件(下記のC項目)となっています。

以下が適応障害の診断基準です。

A 明らかなストレス因子があり、それが生じた3カ月以内に症状が出現している

B 症状が通常予測されるよりも強い苦痛を与え、社会的・職業的機能に障害を与えている

C 他の精神疾患の診断基準を満たしていない。既に存在している精神疾患の単なる悪化でもない

D 死別反応ではない

E 因子が消失した6カ月以内に症状は改善する


ただ、私としましては診断がどうであれ、今苦しんでいる患者さんの苦しみを取り除くことが自らの使命だと思っています。

詳しくはこちらの専門ページをご覧ください。

また一見「うつ状態」を呈していても実際には他の原因である事もあります。

以下に代表的なものを列挙します。


(うつ状態を呈するもの)

①女性の更年期障害

②男性更年期障害

③月経前症候群

④甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症

⑤副腎機能障害(クッシング症候群、アジソン病)

⑥電解質異常

⑦低血糖、糖尿病

⑧インターフェロン、ステロイド等の薬剤によるもの

⑨パーキンソン病

⑩膠原病、自己免疫性脳炎

⑪悪性腫瘍、奇形腫に伴う自己免疫性脳炎

⑫アルコール依存

⑬脳腫瘍、脳血管障害

⑭認知症

⑮貧血

 

 

・・・うつの原因はセロトニンの低下と言われています。

セロトニントランスポーター遺伝子が日本人はSSタイプ(セロトニンが増えにくい)が多く、うつや不安を感じやすい民族です。

セロトニンを増やすには・・・

①ゆったりとした有酸素運動

②熟睡

③日光浴

④食事・・・セロトニンは「トリプトファン」が原料で、「ビタミンB6」や「ビタミンB3」、「マグネシウム」を使いセロトニンに変わります。トリプトファンは必須アミノ酸と呼ばれ体内では合成できず必ず食べ物から摂取する必要があります。

(トリプトファンを含む食物)

大豆食品(納豆、豆腐、味噌汁) 

豆乳

バナナ

ゴマ、ナッツ、アーモンド、ヒマワリの種

乳製品

(ビタミンB6を含む食物)

バナナ

ニンニク、生姜

玄米

豆類

(ビタミンB3を含む食物)

レバー

落花生

(マグネシウムを含む食物)

わかめ

牡蠣

玄米