「うつ」に見えるけど・・・

2015年04月30日 22:08

抗うつ剤や十分な休養、精神療法で改善しない「うつ状態」については、常に別の原因が無いかを疑ってかかるべきです。男性更年期障害、更年期障害、月経前症候群、甲状腺機能低下、クッシング症候群、アジソン病などのホルモン異常、パーキンソン病や脳血管障害、認知症、アルコール依存症、インターフェロンやステロイドによる薬剤性のもの、膠原病や悪性腫瘍、場合によっては電解質異常や低血糖が原因のこともあります。当然の事ながら、このような原因で「うつ状態」を起こしている場合は「原因の治療」をしないと治りません。「自分の診療に見落としは無いだろうか・・・」医者は常に自分に対して謙虚であるべきだと思っています。