「片付けられない」

2015年04月02日 23:05

先日、テレビの取材で「片付けられない」という主訴の方を診察いたしました。この場合、経過が大切であり「元々几帳面だった人が片付けなくなった」のか「元々あまり片付けが得意ではない」なのかが重要です。前者の場合は「うつ病」や「認知症」を注意せねばならず、後者の場合は「元来の気質」や「ADHD」を考えます。その時の症状のみで診断することは「一見して円形に見えたから球体」と判断するようなもので「他の角度から見れば長方形で、結局は円柱だった」という可能性もあるわけです。強迫性障害や統合失調症の鑑別も重要です。