院長あいさつ
こんにちは。
このたび前院長の急病に伴いメンタルクリニック桜坂の院長に就任いたしました渡邊泰良と申します。
EBM(根拠を基にした医療)を大切にし、「精神医学と人に対する謙虚な気持ち」を忘れず、常に「この患者さんにとって最善の道は何か?」という事を考えながら、基本に忠実で間違いのない医療を心がけ、地域のメンタルヘルスや認知症医療に貢献できるよう精進してまいります。
以下簡単ではありますが自己紹介をさせていただきます。
私は1980年に神奈川で長男として生まれ熊本で育ちました。
渡邊家は医師家系で、元々は細川藤孝(幽斎)公の御典医として京から九州に移り、肥後藩主細川家の御典医であった「渡邊西順」(~安永5年、1776年)から現在は伯父が9代目を継承していますが、伯父には後継者がいない為、私が医師としての最期の末裔です。
私自身は熊本高校卒業後、久留米大学医学部を卒業し、同大学病院および関連施設で内科、外科、産婦人科、小児科、精神科等医学全般を研修させていただいた後、島根県益田市で地域唯一の精神医療機関という環境で様々な事を学ばせていただきました。
平成20年からは福岡に戻り福岡市西区の医療法人社団飯盛会倉光病院で精神科全般の診療に携わるとともに、高齢者入居施設(愛信園、ねむの木、こでまり、あじさい)への往診における認知症ケア、近隣の福岡リハビリテーション病院や北九州古賀病院でリエゾンコンサルテーション(身体疾患が主病名の患者様のメンタルケア)をさせていただきました。
また県立高校の「こころの相談室」相談医、措置診察や精神鑑定といった公職にも携わらせていただきました。
産業医活動としましては検診業務の他、病院や企業の嘱託産業医として職員の健康管理(特にメンタルヘルス)を行ってきました。
平成23年に精神保健指定医、平成24年に精神科専門医を取得し日本精神神経学会より指導医を委嘱された後、倉光病院の診療部長を拝命し、高齢化する地域医療の為に「物忘れ外来」を開設しました。
また先進医療を進める為同院の治験責任医師として新薬開発業務に携わり、現在もクリニックで治験を実施しております。
平成25年には難治性精神疾患で苦しまれている患者様の為、「Clozaril」の実施導入を同院で行いました。
メンタルクリニック桜坂は前院長の急病に伴い一旦閉院されておりましたが、再開や継承の御要望が多かった為、非才の身ではありますが、私が2013年12月より同院の院長に就任いたしました。
「医師は治療技術のみならず人間性も優れていなければならない」と考えています。
これまでの自身の経験を生かし、開業した当初の謙虚な気持ちを忘れず、一人でも多くの方が笑顔を取り戻す為の御手伝いができればと思っております。
どうぞ宜しくお願いします。