誰得?な関係

2021年02月01日 13:19

Aさんは、甘いものが苦手です。


ある日、友人が、
差し入れに甘いものを持って訪ねてきました。

しかし、Aさんは友人に気をつかって、
本当の気持ちが言えませんでした。

その友人は、Aさんを訪ねるたびに、
甘いものを持ってくるようになりました。

そうしているうちに、だんだんAさんは、
友人が家に来るのが嫌になってきました。

ある時、Aさんは考えました。

私は、良かれと思ってされていることで、
友人が嫌になっている。

友人は、良かれと思ってしていることで、
私に嫌がられている。

この関係は誰得?

「これからは糖分を控えようと思ってるんだ。」

Aさんは、自分の気持ちを伝えてみました。

友人は、Aさんを訪ねる時、
苦手なものを持ってこなくなったし、

Aさんは、友人が訪ねてくるのが、
楽しみになりました。

自分の気持ちを伝えることで、
誰得?な関係でなく、
皆得な関係になることもあるのです。

カウンセリングにおいて、
カウンセラーは、良かれと思って提案をします。

「自分に合わない、他のやり方がよい。」
そう感じたときは、
気をつかわずに言ってくださいね。

自分の気持ちを伝えることで、
誰得?な時間ではなく、
皆得な時間にしましょう。


窪田佳美