引きこもり期間と適応
引きこもり期間の長さと、適応の関連はない。
むしろ、無理に適応させようとする方が
不適応になる。
かつて、私が発達障害支援のプロジェクトに参加していたときに聞いた言葉です。
子どもが学校に行かない。
子どもが仕事に就かない。
子どもが引きこもっている。
親にとっては落ち着かない状況です。
なんとか、学校に行かせよう、仕事に就かせよう、そう思うのも自然な感情でしょう。
しかし、それを無理にさせるのは賭けのようなもので、うまくいかなかった時の代償が大きいのも事実です。
実際、私も、そのような子どものカウンセリングを担当することがあります。
その場合の私のカウンセリングは、
学校に行かせようとするカウンセリングや、
仕事に就かせようとするカウンセリングではありません。
私がカウンセリングで行うのは、
子どもの心の傷の手当てです。
心の傷の手当ての結果、子どもは学校に行くようになるし、仕事にも就くようになります。
もしも、子どもが学校に行かない、仕事に就かない、それで悩んでいる方がいたら、子どもの傷の手当てをしてみてくださいね。
子どもの心の傷の手当てをしてくれる場所を探すのもよいでしょう。
適応を目標とすると、
遠回りのように感じるかもしれませんが、
健康を目標にすると、
1番の近道だと思いますよ。
窪田佳美