認知バイアス
認知バイアスとは、私たちが意思決定をするときに、これまでの経験にもとづく「思い込み」によって非合理的な判断をしてしまう傾向のことです。
これが強くなると、私たちは現実を捻じ曲げてしまいます。
私は人より頑張れていない。
私ばっかりが頑張っている。
うまくいかないのは自分のせい。
うまくいかないのは他人のせい。
私はあの人に嫌われている。
私はあの人に嫌がらせをされている。
何故、認知バイアスが起きるのか?
それは、脳が「考える」負担を軽減するために素早く答えを出そうとするからです。
アダルトチルドレンの方たちが、どんな理不尽な状況でも「自分が悪いから」と飲み込んでしまい、むしろその方が楽に感じてしまうことと似ているかもしれませんね。
認知バイアスが現実を捻じ曲げてしまっていることに気づいたら、脳が省略した「考える」に立ち返ってみましょう。
「考える」ときの参考になるのは、「思い込み」ではなく「事実」です。
あるクライエントの方は、仕事ができていない自責と仕事が無くなる不安を抱えていましたが、日々の仕事の記録を取ってそれを見返すことで自責や不安が軽くなりました。
とても素晴らしい取り組みだと思います。
この時期、「今年の私は何もできなかった」と認知バイアスで自分を責めてしまう方が多いです。
もしもあなたがそれで苦しくなっているのなら、
「事実」に立ち返ってみましょう。
あなたは、いろんな辛いことや悲しいことがある中、今年1年を生き抜いた。
そして、何かの手がかりを求めてこのブログを読んでいる。
そんな自分を褒めてあげてくださいね。
窪田佳美