記事のアーカイブ

明鏡止水

2025年01月19日 12:04
心の治療室では明鏡止水が良いですね。部屋には香を焚き清め、私も白衣を着て診察室の椅子に座ったら、一切の雑念を捨てて平常心で診察です。渡邊院長

心の麻痺を解く

2025年01月17日 12:20
機能不全家族で育つと子どもは、心を麻痺させることを覚えます。逃げられない状況で、辛いと言えない。辛いと言っても、助けてももらえない。そんな中で心を麻痺させるのは、子どもの精一杯の適応なのです。ただ、辛い気持ちは確実に心の奥に溜まっていき、それは生きづらさとなってしまいます。アダルトチルドレンの方たちが大人になって、麻痺を解くこと、本当の気持ちを取り戻すこと、それらは心の健康への第一歩です。ちなみに、年末年始は帰省の時期でしたね。もしも、あなたが機能不全家族で育っていて、今回の帰省が辛かったのであれば、それは、あなたの本当の気持ちが残っている証拠。もともと、帰省が辛くなくて、最近の帰省が辛くなっ

背水の陣の危うさ

2025年01月01日 01:45
背水の陣は漢の名将韓信が古に用いた戦法です。背後に川しかない。退却できないので目の前の敵を倒すしかないと戦意高揚させる決死の作戦です。しかし日常生活ではこの作戦を採用しないようにしてください。きちんと逃げ道を用意し退却できるように。自分を追い込みすぎないことが大切です。渡邊院長

好き嫌い

2025年01月01日 01:11
発達症の方の場合、特にその仕事が好きかどうか楽しいかが大事です。報酬系に関わる事ですが、つまらない事、退屈な事、意味や価値が見いだせない事はあまり上手くいきません。そこを我慢して頑張って、、という定型の正論は通じません。分かりやすい動機付け、モチベーションが何よりも大切です。学校や仕事を選ぶ時などでそこを間違えると、最初は遅刻が増え次第に不登校や出社出来なくなるといったケースが多いです。お薬だけではなくそのような観点も非常に大切です。渡邊院長

健康は自慢にならない

2024年12月28日 15:55
今の時代、真面目に生きようとすると病気になる。病気になるのは、真面目に生きている証拠。健康であるのは、どこか手抜きをしている証拠。健康なのは自慢にならない。ある、精神科医の言葉です。真面目に生きるのは、もちろん素晴らしいこと。ただ、真面目と健康の両立は、意外と難しいのかもしれませんね。とはいえ、いきなり手を抜いて生きるのは、なかなか勇気がいります。まずは、休日をしっかり休んでみましょう。自分以外の誰かのためでなく、自分自身の、健康や幸せのために。窪田佳美

感情の決めつけ

2024年12月01日 00:36
本人以上にその人の感情を知っている人はいません。以前お医者さんの家庭に生まれた知人がいたのですが、医学部受験が上手くいかず最終的に他の職に就かれました。「この子は医者になれなかったのが悔しいんです!」と母親が言うので、本人に尋ねてみると全くそんなことはなく「母親の期待に応え続けることに疲れました。医者になれないことが決まってやっと解放された。」と安堵されていました。この場合の「悔しい」は母親の感情であり「本人が悔しがっている」と思い込んでいる母親による「感情の決めつけ」ある種の投影同一視です。しかし感情は本人のものですし、例え親であっても決めつけたりしてはいけません。本人の感情や人生はその人個

灯台下暗し

2024年11月26日 21:29
距離が近い人のことの方がよくわかり、距離が遠い人のことの方がよくわからない。私たちはそれが当たり前のように感じますが、意外にこの逆だったりします。実は、私たちは、距離が遠い第三者の方がよくわかり、冷静な判断ができる。しかし、距離の近い家族や恋人については、実は冷静な判断が難しい。特に一番距離が近い自分については、最も冷静な判断が難しいとされています。しかし、私たちは、距離の近い家族や恋人、自分についての決断をせまられることがあります。我が子が、学校に行きたくないと言い出した。なんと声をかけたらいいのかわからない。 仕事のことを考えると眠れないし、体調も悪い。しかし、仕事を休んでいいのかわからな

ONとOFF

2024年11月01日 10:30
ずっと緊張していたり仕事のことを考えていると一般的には心身ともに不健康になります。私も仕事以外の時間はクリニックのメールは開きませんし、心のスイッチをOFFモードにしています。渡邊院長

WEBセミナー開催

2024年10月31日 13:46
10月30日に発達症のWEBセミナーを開催しました。座長はメンタルクリニック桜坂の渡邊院長。演者は国立精神神経医療研究センター精神保健研究所部長の高橋長秀先生。「発達症についてのエビデンスと診療のポイント」を講演いただきました。高橋先生、ありがとうございました。

どちらも正解

2024年10月25日 20:07
親に気をつかわないといけない過去だった。今もいろんな人に気をつかってしまう。そんな自分を変えたい。その一方で、気をつかう自分を変えるのは難しい。だから、たまには1人で過ごして心を休めたい。きっとそれらは、どちらも正解です。もしかしたら、子どものあなたは、親に気をつかわないと、自分が壊されていたかもしれない。親に気をつかわないと、親自体が壊れてしまったかもしれない。そもそも両親の関係が破綻していて、親に気をつかわないと、家族そのものが壊れていたかもしれない。子どものあなたは、気をつかうことで最善を尽くしてきたのです。親に気をつかうことで忙しく、自分の心を休める暇もなかったかもしれません。自分を変
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