記事のアーカイブ

カウンセリングの主導権

2020年07月25日 09:28
カウンセリング受けてみたいけれど、何をするかわからなくて怖い。過去カウンセリングで傷付いたので、もう受けたくない。そういう方、実は多いです。誤解されていることなのですが、実は、カウンセリングの主導権は、カウンセラーにあるのではありません。主導権はクライエントのみなさんにあります。クライエントのみなさんは、カウンセラーを30分3000円で雇っているのです。なので、カウンセリングについて意見することも、カウンセラーを解雇することも自由です。例えば......。「カウンセラーが提案した、カウンセリングの効果が感じられない」とても大事なご意見です。カウンセリングの方法はたくさんあるのですが、それぞれの

心が癒されるために

2020年07月20日 20:30
気持ちを話して誰かに受け止めてもらうこと。これは、心が癒されるための原則です。この原則を忘れてしまった人がいます。それは私です。男は泣くもんじゃない。弱音や愚痴は吐くもんじゃない。私が育った時代は、そのような時代でした。人間関係の辛さを押し殺し、生活する日々。ある日私は、激しい動悸で立つことすら困難になりました。私が受けた診断は「心身症」でした。それから私は、自分の気持ちを話すことに努めました。自分の気持ちを話し、受け止めてもらうにつれ動悸は軽くなり、「心身症」は回復しました。気持ちを話して誰かに受け止めてもらうこと。その効果を証明できる人。それは私です。みなさんは、自分の気持ちを話し、受け止

臨床上ピットフォール

2020年07月20日 19:38
ピットフォールとは落とし穴という意味です。「繰り返す鬱」という事で他院にて治療歴がある方が本日紹介状を持って受診されました。詳しく診察すると主診断は発達障害で、うつ症状は発達障害の二次障害でした。こういった症例を「うつ病」と診断し、抗うつ剤のみ処方しても決して完治することはなく、原因となっている発達障害の治療をすることが正解となります。「治療が上手くいかない場合、何か見落としていないかと立ち止まったほうが良い」という典型的な症例でした。渡邊院長

言葉が行動を左右する

2020年07月13日 08:31
私たちの「行動」は、良くも悪くも、自分自身を表す「言葉」に左右されます。「私は血液型がB型だから」という「言葉」を話す人が、実際そのような性格でなかったとしても、だんだんB型らしい「行動」になっていく。実はそのようなことは多いのです。 時に「言葉」が私たちの「行動」を縛ることがあります。私は親に愛されなかった。私は学校で叱られてばかりだった。私の人生辛いことばかりだった。もしも正しくない「言葉」が私たちを縛るのであれば、それを正しい「言葉」に上書きしてみましょう。親にもいろいろ問題があった。親は愛し方がわからなかったのかもしれない。させられる勉強は苦手だったけれど、自分が興味あることに関しては

変えられるもの

2020年07月06日 11:07
相手は変えられないが、自分は変えられる。親は変えられないが、自分の人生は変えられる。社会は変えられないが、社会の中での生き方は変えられる。過去は変えられないが、今と未来は変えられる。ついつい私たちは、「変えられないものを変えること」に焦点を当てて苦しくなります。そんな時は、「変えられるものを変えること」に焦点を当ててみましょう。変えられるものを変えることで、自分の気持ちが変わるかもしれませんよ。そうは言ってますが、私も、変えることができない雨空を延々と見続けたことがあります。せっかくの休日なのに。せっかくのお出かけだったのに。休日の過ごし方を変えればいいだけの話だったんですけどね。窪田佳美&n

自己肯定感

2020年06月30日 13:02
子どもは、何でも親に報告します。学校で頑張ったよ。お友達と遊んで楽しかったよ。それを親に褒められることで、子どもの自己肯定感は形成されます。子どもは時に、わざわざ怒られるようなことも報告します。学校で失敗したの。お友達を怒らせたみたいなの。何故でしょう。子どもは、こんな私だけど、大丈夫?という確認を求めているのです。実は、この報告を親が受け止めることも、自己肯定感の形成に関係があるのです。学校で失敗した。それを親が受け止めてくれたら、子どもは「誰かの評価に振り回されない」おとなに育ちます。友達を怒らせた。それを親が受け止めてくれたら、子どもは「誰かの機嫌に振り回されない」おとなに育ちます。私は

窪田心理師の紹介

2020年06月28日 10:25
彼との出会いは約12年前。当時赴任した病院に彼がいました。「まだ先生の事認めてないですからね」と挑戦的アプローチをしてきたのが彼でした。僕は当時「おや?」「Who are...

集団療法始めます

2020年06月22日 10:53
7月より、集団療法をクリニック右隣のお部屋を使って始めます。ADHDミーティング、ASDミーティング、発達障害家族会、リワーク(復職)ミーティング、子育てミーティング、となります。ミーティングの詳細は、ホームページメニューの中から、「診療内容」→「グループミーティング、家族会」とお進みください。何故、集団療法?と、思う方も多いでしょう。20年程、集団療法をやってきましたが、個人療法でなかなか回復が進まない方が、集団療法で回復が進むということがよく起きるのです。集団療法には、それぐらいパワーがあります。集団はなんか怖くて......。そう思う方も多いでしょう。クリニックの集団療法は、否定されず、

正解ができない

2020年06月21日 09:40
仕事において、恋愛において、学校において、育児において、病気からの回復において、確かに、正解のようなものは存在します。しかし、正解ができないことってありませんか?私たちは、正解がわからないから苦しいのではなく、正解がわかっていても、正解ができないから苦しいのではないでしょうか。頭は合理的でも、心はそんなに合理的にはいきません。頭ではわかっていても、心がついてこないことはたくさんあるのです。正解ができない自分を責めないでくださいね。私たちは、正解ができない方を責めたり叱ったりしません。正解ができない気持ちに寄り添います。頭ではわかっていても正解ができない方、カウンセリングに来てみませんか?窪田佳

治癒への恐怖

2020年06月16日 20:10
パワハラで休職に追い込まれた患者さんの中には「治りたいけど、治るのが怖い・・・」と感じている人がいます。何故なら治癒したらまたパワハラ上司のいる職場に戻らないといけなくなるからです。こういったケースでは薬物療法などに勉強熱心な、熱意のある主治医程こじれてしまうことがあります。皮肉ですよね・・・主治医が「頑張って治そう、復職させよう」とすればするほど患者は抵抗し悪化していきます。こういった症例で良くない結末としては、主治医が「自分がこんなに一生懸命勉強して治療しているのに何故この患者はよくならないんだ・・・」と焦り狼狽し、挙句の果てに「治らないのは患者のせいだ」となってしまうケースです。しかしよ
アイテム: 191 - 200 / 842
<< 18 | 19 | 20 | 21 | 22 >>