手のかからない子
2025年05月29日 15:15
ある(架空の)ACのモノローグ私は子どもの頃、手のかからない子だった。いや、手のかからない子でいなければいけなかった。親を失望させたくなかったし、親から見捨てられたくもなかった。それだけでなく、私の家族はいろいろな問題を抱えていたから、私が手のかからない子でいないと、家族が壊れてしまいそうだった。だけど、本当は、私のことを見てほしかった。本当は、私の話を聞いてほしかった。私が手のかからない子どもでいることを、ほめてほしかった。一度だけ親に「辛い」と言ったことがある。だけど、「あなたらしくない」と言われてしまい、それからは、「辛い」と言う言葉を封印した。私はおとなになって、手のかからない人になっ